[書評・要約]”幸せになる勇気”実際の生活にアドラーを取り入れる方法

みなさんはベストセラーの”嫌われる勇気”をもう読みましたか?

きっとこの記事を見てくださっている本好きの方はすでに読破されたのではないでしょか?

まだという方、もしくはだいぶ前で再度復習したいという方はぜひ下のリンクから見てみてください。

人に嫌われたくない人こそ”嫌われる勇気”を読むべき理由[書評・要約]

上記の嫌われる勇気の本や記事を読んだ方に質問です。

これらのポイントをあなたの生活に生かすことはできていますか?

これらのポイントを目標にしたのはいいけど、じゃあどう行動に移したらいいのかわからないという方も少なくないと思います。

実は今回紹介する”幸せになる勇気”は、この嫌われる勇気の続編で、

私たちと同じ目標はアドラーの思想を元に理解したが、行動できない。

その目標と反した行動をせざるおえない、と謳う前作からの主役の青年と哲人が再登場します。

著者曰く、この本は、

アドラーの思想を実践し、幸福なる生を歩んでいくための「コンパス」となる一冊です。

前作「嫌われる勇気」で提示した目標に向かって、どのように進んでいけばいいのかを示す、行動指針と言い換えてもいいでしょう。

とのこと。

まさに私たちの実際の行動に落とし込んで解説してくれるというわけですね。

目次

  1. アドラーに触れて即座に楽になるのは、大きく誤解している証拠
  2. 尊敬なきところに良好な対人関係は生まれない
  3. 必要なのは叱責ではなく、教えること
  4. 大事なのは「原因」ではなく「目的」と「これからどうするか」
  5. 人間はひとりでは生きていけない

 

アドラーに触れて即座に楽になるのは、大きく誤解している証拠

アドラーの思想に触れ、即座に感激し、「生きることが楽になった」と言っている人がいれば、その人はアドラーを大きく誤解しています。

アドラーがわれわれに要求することの内実を理解すれば、その厳しさに身を震わせることになるはず。

前作”嫌われる勇気”で学び、すぐに生活が改善したという人は注意が必要というわけですね。

哲人曰く、

アドラー心理学ほど、誤解が容易で、理解がむずかしい思想はない。

と言います。抽象的な項目が多かっただけに間違った方向に理解するということもあり得るわけですね。

本書”幸せになる勇気”はその誤解を解いていくという本のようです。

前書”嫌われる勇気”は本書”幸せになる勇気”と合わせて、完成するのかもしれませんね。

 

尊敬なきところに良好な対人関係は生まれない

役割として「教える側」に立っている人間が、「教えられる側」に立つ人間のことを敬う。尊敬なきところに良好な対人関係は生まれず、良好な関係なくして言葉を届けることはできません。

尊敬とは、その人が、その人らしく成長発展していけるよう、気づかうことである

教育者である青年が哲人に生徒を教える身として、アドラーの教えを試みてもうまくいかないと嘆いたのちに出た言葉です。

どうしても自分が教える立場に立つと、生徒は教えられる立場=下の立場になりがちです。

前作でも人を褒めるな叱るな。平等だからという教えがありました。

それに行き着くためには”尊敬”が必要とアドラーは言います。

どんな立場の人でもまず尊敬する、そして同じ目線に立って自分も彼らと遊ぶ。遊んであげるのではなく、遊ぶのです。

他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じることが大事だということですね。

 

必要なのは叱責ではなく、教えること

アドラーは叱ってはいけない、ほめてもいけないといいます。

前作では褒めずに感謝すると教えてもらいました。褒めるということは相手を下に見ている証拠だからと言いました。

では私たちは叱らなければならない状況で何をすべきなのか?

それは叱責ではなく、教えることと言います。

感情的になるのではなく、大きな声を出すのでもなく、理性の言葉で相手に話しかける。

これ意外とわかってはいるのですが、なかなか難しいですよね。

どうしても叱ったほうが簡単だから叱るという行動をとってしまうんですよね。

私の場合はまず深呼吸して、冷静になることにしています。

 

大事なのは「原因」ではなく「目的」と「これからどうするか」

生徒たちに「原因」ばかりを聞いている。そこをいくら掘り下げても、責任放棄と言い訳の言葉しか出てきません。

あなたのやるべきことは、彼らの「目的」に注目し、彼らと共に「これからどうするか」を考える。

一体当人らが行動した目的とは何なのか、またこれからはその目的を達成するためにどうしたらいいのか。

一緒に考えて教えてあげるのが大事なのかもしれませんね。

 

人間はひとりでは生きていけない

人間はひとりでは生きていけないのです。

孤独に耐えられないとか、話し相手がほしいとかいう以前に、生存のレベルで生きていけない。

そして他者と「分業」するためには、その人のことを信じなければならない。

実際に仕事して思いますが、自分一人でできることには限りがありますよね。

普段の生活でもそう。コンビニにしてもスーパーマーケットにしても、衣食住全てで他人の力が必要になります。

便利な世の中になるとどうしても自分の力だけで生きているように感じてしまいますけどね。笑

 

最後に

前作の”嫌われる勇気”よりもより現実的な条件が挙げられていましたね。

個人的には子育てに関して、とても役に立つ条件があると感じました。

改めて自分の子供にこれらの条件で接してみようと思いました。まずは冷静になること。笑

以上です。

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