みなさんは、幼い頃、同じ物語を繰り返し読んだことはありませんでしたか?
物語の登場人物のほうが周囲にいる現実の人間、家族や友だちや先生よりもずっと身近に感じられたことはありませんか?
これはスペンサー・ジョンソンさんの著書「チーズはどこへ消えた?」からの抜粋です。
小さい頃、親や先生にいくら言われても、勉強をしなかった。
でも大好きな本や映画、ゲームなどに出てくる登場人物に憧れて、セリフをマネをしたり、その登場人物になりきったりした思い出があるかもしれません。
これは大人になってからもあり得ますよね。ドラマや映画の登場人物に憧れ、あんな人がいたらとか、あんな風になりたいとか思ったりします。
ここではそんな物語の登場人物に親近感を覚える方に向けて、スペンサー・ジョンソンさんん著「チーズはどこへ消えた」から、登場人物を通して、「状況の変化にいかに対応すべきか」を学んでいきたいと思います。
「自己啓発本はちょっと苦手」
「長い小説はちょっと苦手」
そんな悩みを持って今まで自己啓発本や小説に手を出せなかった人にこそ読んでいただきたい内容になっています。
ここでは後ほど、小説の内容を楽しみたいという方のために要点だけを紹介していきます。
目次
- 変化とは、何かを得ること
- 変化が起こるのを予想し、変化を求める
- 人が恐れている事態は、実際は想像するほど悪くはない
- 最大の障害は自分自身の中にある
- 最後に
変化とは、何かを得ること
”変化とは、何かを失うことだと思っていたのが、何かを得ることなのだ”
これは物語を聴き終えた後の一人の感想です。
人は何か変化があるとそれを恐れ、避けるようにインプットされています。
これは狩猟民族時代からきており、変化がある=生命の危機という流れから来ています。
みなさんの中にも毎日同じようなルーチンで生活している方も多いのではないでしょうか?
もちろん自分の本当にやりたいことがあり、それに集中するために極力どうでもいいことはルーチン化している等、意図的にルーチン化している人は除きます。
そうではなく、思考停止し、ただただいつも同じ生活をしているという人は要注意です。
変化しないということは、何かを失わないのではなく、何か新しいことをえるチャンスも逃してしまっているということに気がつくべきです。
子供が好きな食べ物は?と聞かれて、「塩辛」や「チャンジャ」と答えないのはなぜでしょう?
それは今まで食べたことなくて、そのものや味を知らないからです。もしかしたらその子にとってはそれらが大好物かもしれなくてもです。
あなたはこれを聞いてもまだ変化をしませんか?
変化が起こるのを予想し、変化を求める
良い変化も悪い変化もいきなり突然起こることはまれです。
大抵何かの前兆が起きています。
例えば食べ物が腐る時も、一晩で腐って食べられなくなるということはあまりないだろう。
大抵、だんだんと風味がなくなっていき、鮮度が落ちてくることに気がつくはずです。
これは人生も同じで、離婚する過程には喧嘩が増えるや口数が減るなど、病気になる過程にも体調がすぐれない日があったり何か思い当たる前兆があるはずです。
これらの変化に敏感になっておき、いざ変化するタイミングが来た際に慌てないように準備をしておくべきなのです。
人が恐れている事態は、実際は想像するほど悪くはない
”人が恐れている事態は、実際は想像するほど悪くはないのだ。自分の心の中につくりあげている恐怖のほうが、現実よりずっとひどいのだ”
誰しも、何か新しいことをする前にこんなことが起きたら、どうする。のような想像をしたことがあると思います。
しかし実際蓋を開けてみると、想像したことは全く起こらず、問題なかった。もしくは別の問題が起きてしまったということがあるだろう。
つまり、いくら心配をして恐れていても、実際は別の問題やそもそも全く問題が起こらなかったりする。
まず、やってみないことには何も言えないのです。
最大の障害は自分自身の中にある
”最大の障害は自分自身の中にある。自分が変わらなければ好転しない”
岸見一郎さんの著書「嫌われる勇気」でもあったが、まず皆自分の課題と他人の課題を混同している。
今の状況を変えるのに、他人の課題を変えようとして苦労していたり、
他人の課題が混じっているせいで課題そのものがわからず、動けないでいる。
まずは自分だけでできる自分の課題を見つけ、”自分が変わる”ということに注力しなければいけません。
最後に
この本の物語は1時間もかからず読み終わるほど短いです。登場人物も4人しかいません。
その物語や4人から得られることは、とても大きいです。
しかし単なる物語と思ってしまって、面白かった。ためになったで終わってしまってはもったいないです。
読書に限らず、普段の生活でおもしろったで終わるのではなく、何か今後に・自分に活かせることはないかと考えてみるだけでも、”自分が変わる”きっかけになるかもしれません。
それではまた次の書評で。
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